シール付精密リニアエンコーダL35は機械本体の重要部分の動作(変位)の位置値と移動方向を電気信号に変換します。
エンコーダの構造はグラススケールが強固なハウジング内に固定され、測定ヘッドはボールベアリングによりガイドされてハウジングに取付けられています。
切粉や切削クーラント等の厳しい環境の中で作動させるため、エンコーダは2個のリップシールで保護されています。
清浄空圧をエンコーダハウジングに供給して保護を強化することもできます、
特長は耐振動性の向上のため強固なハウジングに収められています。そして保護を高めるため2個のリップシールが備えられています。
オプションとして原点信号のマグネットを取り付けられます。マグネットはエンコーダのハウジング前面の溝に取付け移動できます。
出力信号は3種類が用意されています。
- L35-A: サイン波信号、11μApp出力
- L35-AV: サイン波信号、1Vpp出力
- L35-F: 矩形波信号、TTL又はHTL(標準RS422)
出力信号は逓倍できます ×1、×2、×5、×10、×25、×50
機械仕様
測定長(ML)mm | 170; 220; 270; 320; 370; 420;
470; 520; 620; 720; 820; 920;
1020; 1140; 1240; 1340; 1440; 1540; 1640; 1740; 1840; 1940; 2040; 2140; 2240; 2340; 2440; 2540; 2640; 2740; 2840; 2940; 3040; 3140; 3240 (中間長も製作します) |
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精度等級(1m 単位 20℃時) - MLが170~2040mm - MLが2040から3240mm |
±5; ±3; ±2 µm (オプション) ±10 µm |
格子ピッチ | 20 µm; 40 µm |
原点位置(RI) - 標準測定長 ML ≦ 1020 mm - 標準測定長 ML > 1140 mm - オプション |
MLの両端より35mm MLの両端より45mm 1個RIで位置は自由、2個以上のRI 50mmとびで(n × 50mm) |
- ディスタンスコード - 原点用マグネット |
図面参照 標準 - マグネット1個 中央に取付 |
最大送り速度 - 逓倍数が 1, 2, 5, 10 - 逓倍数が 25 - 逓倍数が 50 |
1 m/s (短時間で 2 m/s) 0.5 m/s 0.4 m/s |
リップシールの抵抗力 | < 5 N |
保護等級(IEC529) - 空気与圧なし - 空気与圧時(オプション) |
IP54 IP64 |
重量 | 0.4 kg + 2.8 kg/m |
作動温度 | 0 ~ +50℃ |
保管温度 | -20 ~ +70℃ |
許容振動(40 to 2000 Hz) | ≦ 150 m/s2 |
許容衝撃(11 ms) | ≦ 300 m/s2 |
電気仕様
バージョン | L35-A 11 μApp | L35-AV 1 Vpp | L35-F TTL ; HTL |
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供給電源 | +5 V ± 5% / < 90 mA | +5 V ± 5% < 90 mA | +5 V ± 5% / < 120 mA; +12 V ± 5% / < 130 mA |
光源 | LED | LED | LED |
分解能 | 外部の信号分割による | 外部の信号分割による | 5; 2.5; 1; 0.5; 0.2; 0.1 µm (4逓倍後の分割による) |
インクリメンタル信号 | 1kΩ負荷時の2個の サイン波信号 l1 と l2 - l1 = 7-16 µA - l2 = 7-16 µA |
120Ω負荷時 サイン信号 +A/-A と +B/-B - A = 0.6-1.2 V - B = 0.6-1.2 V |
20mA負荷時に 矩形波 U1/U1 と U2/U2 - low (logic ”0”) ≦ 0.5V at Up=+5V - high (logic ”1”) ≧ 2.4V at Up=+5V - low (logic ”0”) ≦ 1.5V at Up=+12V(HTL) - high (logic ”1”) ≧ (Up-2)V at Up=+12V(HTL) |
原点信号 | 1kΩ負荷時に三角信号 l0 - l0 = 2-8μA(使用機器) |
120Ω負荷時に一周期 +R と -R の三角信号 - R = 0.2-0.8 V(使用機器) |
20mA負荷時に一周期に 矩形波信号 U0/U0 - low (logic ”0”) ≦ 0.5V at Up=+5V - high (logic ”1”) ≧ 2.4V at Up=+5V - low (logic ”0”) ≦ 1.5V at Up=+12V(HTL) - high (logic ”1”) ≧ (Up-2)V at Up=+12V(HTL) |
最大動作周波数 | 50 kHz (v=1 m/s) 100 kHz (v=2 m/s 短時間) |
50 kHz (v=1 m/s) 100 kHz (v=2 m/s 短時間) |
(50 x k) kHz for k =1, 2, 5, 10 1000 kHz for k = 25, 50, k は補間係数 |
信号方向 (左から右への移動) |
l2 は l1 より遅れる | B+ は A+ より遅れる | U2 は U1 より遅れる |
標準ケーブル長 | 3m(コネクター含まず) | 3m(コネクター含まず) | 3m(コネクター含まず) |
最大ケーブル長 | 5m | 25m | 25m |
出力信号 |
注意:延長ケーブルを使用の場合は断面径が 0.5mm 以上のこと。
アクセサリ
ケーブル用コネクタ | |||||||
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B12 12 ピン 丸形コネクタ |
C9 9 ピン 丸形コネクタ |
C12 12 ピン 丸形コネクタ |
D9 9 ピン 平形コネクタ |
D15 15 ピン 平形コネクタ |
RS10 10 ピン 丸形コネクタ |
ONC 10 ピン 丸形コネクタ |
HR10A 12 ピン 丸形ミニコネクタ |
対応表示器 | |||||||
CS3000 | CS5000 | ||||||
信号変換器 | |||||||
NK |