NEWALL ニューオール
リニアエンコーダ(リニアスケール)の概要

 

Newall製品カタログ(717KB)pdf

【特長】
  • 鋼球をパイプに内装してスケールとする工作機械向けのユニークな高耐久構造です
  • 一次二次コイルで測定する電磁誘導式測定方式で耐衝撃100Gの耐久性
  • 切粉、クーラントや油の中でも浸漬使用可能です
  • 鋼球にプリロードを掛けることで多少の温度変化でもスケールは変位しません

NEWALL 会社概要

ニューオール社は1968年にイギリスのピーターボロで操業を開始しました。そして現在、シュナイダーエレクトリックのビジネスユニットの1つCST(カスタム センサーズ テクノロジー社)の中の事業部として活動しております。 今までニューオール社は工作機械業界に於いて、自動化の推進、機械の生産効率改善にターゲットを絞り、事業を行って参りました。

これまでの間、デジタルリニアエンコーダとデジタルデータ読み取りの世界に於いて、信頼のある企業として成長し続けています。 ニューオール社は工作機械の精度と効率を上げることを主目的とした特別な測長システムのラインナップを揃え、この分野では世界的に有名です。

コア―テック(株)が提供するニューオール社製スフェロシン、及びマイクロマシン、リニアエンコーダは現在市場で入手できるリニアエンコーダの中では最も先進的な技術の製品であります。

Newall Technology

ニューオール社の電磁誘導式リニアエンコーダの特長は、計測に必要なスケール、電子部品及びコイルは密閉保護されていて、小型高精度で革新的なデザインを実現しています。 リニアエンコーダは保護等級IP67に適合し切削水、クーラント、オイルに完全に浸漬した状態での精度、測定の信頼性を維持することが可能です。

他のリニアエンコーダと大きく違う点は、鋼球を使用した精度の高いスケールと電気機械とも言える電磁コイル測定方式を採用して剛性と耐久性の高い製品です。 特に鋼球を組込んだ鋼管パイプスケールは経年変化が微小で優れた性能と耐久性を発揮します。

このようなリニアエンコーダはニューオール以外に存在しません。

Scale

ニューオールのスケールは高精度のニッケルクロムボールがステンレスチューブ又は炭素繊維の中に組込まれた構造になっています。 中に実装されたスチールボール(鋼球)は温度をコントロールした環境の中で微小な温度変化に対しても精度を維持できる様にプリロードが掛けられています。 プリロードは温度変化によるスケール(ボール)の微小な延び縮みを押さえる効果があります。

Reader Head

リニアエンコーダの測定ヘッドには電子回路と共に直列に接続されたコイルを組込んでいます。
全ての組立が完了した後、測定ヘッド内の電気回路をエポキシ樹脂を充填して完全に封止し保護しています。

How Do They Work

ニューオールのセフィロシン、及びマイクロシンエンコーダは電磁誘導原理を使用しています。 10KHzの基本正弦波で1個のドライブコイルを駆動しケースの中に磁界を作り出します。 磁界がスケールの中のニッケルクロムボールと相互作用します。
スケールに沿ってセンサーヘッドが移動する事により作り出される磁界の変化をケース内部の4個のピックアップコイルが読み取り、これを電気的に処理することによりスケールの位置に対応した位置信号を作成します。 更に読み取った信号から位相をずらした信号を作り0~360°の位置を特定します。

Key Benefits - 主な利点

耐久性が要求される工作機械向けにNEWALLリニアエンコーダは最適です

  • 環境基準IP67完全対応(完全浸漬可能)
  • ほこり、ごみ、油、水等が予想される悪環境に対する耐久性
  • 機械的な摩耗が無い
  • 特別な清掃等が不要
  • ショックや振動に対して強い(耐衝撃100G)
  • 簡単な取付方法
  • 光学式に比較して悪環境に強く、カバー等は不要
  • 温度変化に対してプリロードした鋼球スケールは精度維持が可能
Figure 1
Arrangement of Coils

Figure 2a:4個コイル各々の波形
Figure 2b:A-C, D-Bコイル合成信号

Figure 3:90°位置違い(1/4 ピッチ違い)

インクリメンタルエンコーダの出力形態

センサーヘッドからの出力信号は 5V TTLの RS422 対応の差動矩形波をD-Sub 9ピンコネクターを介して出力されています。

A, B相信号に同期してリファレンス信号(RM, 一般的にはZ相)も出力されています。

アブソリュート

ニューオールアブソリュートリニアエンコーダはスケールの管の中に収納されている精密なニッケルクロムのボールの間に独自の方法によりコードを記録した挿入子を入れることで絶対位置コードを電源投入と同時に出します。 検出された信号をデジタル信号処理器(DSP)により処理し外部に出力します。

信号の出力方式は一般的にはRS232, RS422 ですがその他 ファナックインターフェース、及びSSI( Synchronous Serial Interface ) 等に対応したものもあります。

 
Copyright© CORETECH Co.,LTD. All rights reserved.